グラフを見ながら現実を直視
各国の死者数と日本のそれのを見ていていろいろ思うことがあります。


英オックスフォード大学が運営するOur World In Dataから提供されている新型コロナに関する統計情報を参考にします。各国の死者数の推移を調べてみました。死者数をそのまま比較しても人口の違いがあり比率がわかりにくいため百万人あたりの死者数の推移のグラフで検証します。
United Kingdom=イギリスは100万人あたりの死者数6/7の時点で596.07人です。これに対して日本は7.24人です。推移のグラフを見てもわかるように日本の数値は他国と比較して圧倒的に少ないためグラフの形が地を這うミミズのようになってしまっているという…。3月の中旬から下旬にかけてアメリカやイタリアの死者がうなぎ上りで増加していた時は、これはもしかして日本もヤバいのではないかと一瞬思いましたが欧米の国とグラフの傾きがまったく違うのを見て4月の頭頃には、ちょっと日本は違うなと考え直しました。多くの人が同じように気付いたはずだと思ったのですが現実は違いました。世間の多くの方はロックダウンや緊急事態宣言を求めました。そして4/7から5/25まで緊急事態宣言は続き経済活動は急激にブレーキをかけられ解除後もまだ自粛ムードがかなり残る中、多くの企業が倒産しており、生き残った企業も前年比大幅な業績ダウン、今後さらにこの影響による負の連鎖が続きます。深刻な事態が浮き彫りになるのはこれからだと思っています。たぶん夏のボーナスはコロナ前の成績で判断なので出る企業はあると思いますが冬のボーナスを出せる企業は減ると思っています。
スウェーデンの結果から考えられること
スウェーデンは緩和策をとってロックダウンは実施せず、50人以上のイベントの禁止や高齢者施設への訪問の禁止などの決まり事以外は市民の判断での感染防止策に任せて、ほぼ普段通りの生活をしながら集団免疫を獲得して収束を目指すという方法を採用した唯一の国です。死者数は百万人あたり6/7の時点で461.02人と欧米の中でも多めの数値となっていますがロックダウンという抑圧策をとったイギリスなどの国との死者数のグラフの形が相似形となっていることからロックダウンをする必要性は無かったのではないかということも言われています。
これを認めてしまった場合にロックダウンや緊急事態宣言発令などの政策をとった国の指導者はそれによって起こった景気後退の責任を取らなければならない可能性もあるし、これだけ国民にステイホームの対応を要請して我慢を強いておいて、今更意味がなかったとはなかなか言えないはずですがグラフを見る限り、ロックダウンや緊急事態宣言によるさまざまな活動自粛の有効性がどれほどあったのか、経済的な損失をこれほどまでに拡大して実施するだけの意義があったかの検証は必要と思われます。
新型コロナの恐怖だけをむやみに煽るメディアが多いと感じています。結局は自分で情報を探して自分で考えて判断するしかないのですが、あまりにも情緒に流された意見が多すぎる気はしています。NHKのニュースや民放のワイドショーなどを見ていると真実や事実を追及するスタンスよりも、ただ世間の論調に無難に合わせていい顔したいだけの人たちが番組を作っているように見えてしまいます、私には。
日本においては新型コロナによる死者は圧倒的に少なくインフルエンザよりも感染力、毒性ともに弱いというのが現実ではないでしょうか。また、スウェーデンの結果からロックダウンや緊急事態宣言の有効性まで問われているという状況です。
なので、自粛ムードはまだ残っていますが、個人的にはもう気にせず普段通りの生活をすればよいと思っています。普通に会社帰りに居酒屋も行けばいいし、キャバクラも行けばいい、パチンコも行きたい人は行けばいい、サーフィンもゴルフも普通に行けるはずです。ネックになっているのはこの自粛をまだ強要しようとする空気感です。これをなんとか変えられないものかと思っていますが時間が解決してくれるのを待つしかないのでしょうか。