ここ最近、感染者数が増えているという報道をよく耳にします。
では、死者数や重傷者数はどのように推移しているのか?自粛を強化した場合、これ以上経済への影響が大きくなることについて問題はないのか?

なんのためのPCR検査なのか?
感染者数という数字を取り上げて何かの行動の基準にすることに意味があるのか考え込んでしまいます。感染者と言っても無症状の人も多く存在しています。ということは普通に過ごしている人でも感染している可能性があるということですから、たまたまPCR検査することになって陽性だった人数を見て一喜一憂する意味があるのかわかりません。結局、感染者数について正確に把握することは困難だろうと私は考えています。また、検査が増えれば見かけ上は感染者数が増えたようになるのは当たり前の気もしますから過去の感染者数と現在の感染者数を同列に並べて騒ぎたてることにも違和感が拭えません。
本来は症状が出た人の病気の原因を調べるためのPCR検査のはずです。検査というのは通常は病気の原因を特定する目的で行われるものですが、現在行われているPCR検査はクラスター発生の疑いがある新宿の夜の町の若者に対しても実施して陽性なら無症状でも隔離しろ、となるのですからこれは病気の原因の特定が目的ではなく感染者のあぶり出しが目的になっています。こんなことをしていったい何の意味があるのか、ただ人の自由を奪いたいのか、差別したいのか、その動機について考えれば考えるほどよくわからなくなってきます。陽性であっても無症状であれば患者ではないですから治療もなにもない、なにもできないし、しないのですから検査の意味って何?という話なのです。症状が出ている方に対してその原因の特定をして治療を施すためという目的以外でのPCR検査はすべきではないはずです。
もしPCR検査で完璧に感染者をあぶり出したければ、まずやらなければならないことは全国民一斉に同時検査です。全国民に検査キットかなにか配布してこの日のこの時間に「いっせーのーせっ」で唾液を採取する、そしてすぐに検査機関に検体を提出、すでにこれが現実的に不可能です。このような検査を全国民が同時にできるわけがないです、実施するとしてもお金がいくらかかるのか。それに検査結果が出るまでに数日はかかるようですがその間に感染する可能性もある、陽性という結果についても検査の確度は70%程度とのこと。一斉検査が実現したとしてもさらにこれらの問題がある限り感染者を完璧にあぶり出して隔離するなんて到底無理な話だと、普通に考えればわかるはずです。
さらに馬鹿らしいのがPCR検査をして陰性という結果が出たところでそれが感染していないことの証明にはならないということです。千葉県の佐倉病院の先生のコメントがとても参考になります。https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/sakura/respiratology/patient/covid-19kensa.html
だとしたら、なぜ必死に国民全てのPCR検査実施を叫んでいる人がいるのか意味がわからないのです。
無症状や軽症の人まで入院の措置をとっていたら病床数が足りなくなるのは当たり前です。癌患者など本当に治療が必要な方のためにベッドを使うべきで無症状や軽症の陽性者など入院させても病院側からしても、入院させられる本人にもなんのメリットもありません。
ここ最近の死者数は1日に数人いるかどうかだが…
では、ここ最近の死亡者数を見てまみます。

東洋経済ONLINEのグラフを参考にします。7月に入ってからは1日に数名の死亡者がいるかいないかという状況です、これは全国の統計です。7/10から7/13までと7/16から7/19までについては死亡者数0です。7月に入ってから22日までの死者数は16名です。これを見て私なんかは、いや、これもうただの風邪でしょ…と思っていますが皆さんはどう思うでしょうか。ちなみに死亡者数のピークは5/8の49名です、そして7/22までの累計で989人です。死亡者数の値は人口比で考えてアメリカは日本の50倍というレベルです。よって、あくまで「日本においては」ただの風邪ではないかという話です。
インフルエンザとの比較もしておきます。日本の東京や大阪含む21都市におけるインフルエンザによる死亡者数は2019年の12月から2020年の2月まで毎週400人を超えていました。3月もほとんどの週で400人程度の死亡者数です。これは新型コロナの騒ぎと並行して起きていたことですが、こちらはスルーされて報道はほとんどされていないのではないでしょうか。

例年インフルエンザによる関連死亡者数10000人程度、直接的には3000人程度の死亡者数がありながら経済活動は止めず普通に暮らしてきたのですから、なぜ現在1000人程度の死亡者数の新型コロナでここまでの自粛が必要なのか疑問に思っています。ワクチンがないから怖いのだという意見はおかしいです。なぜならインフルエンザはワクチンがあっても新型コロナより死亡者数は多いのですから。
経済活動も命を育む大事なものであるということ、もっと人生を楽しむべき
今回なぜこのような文章を書いたか、その理由は甲子園もできない、遠足も行けない、運動会も中止、連休なのに東京の人間は地方に来るな、マスクしてなければ警察みたいなオバさんににらまれる、経済活動は停滞してこれから長くて深刻な不況が続く…子供たちや若い人たちがかわいそうでしょ!いや若くなくても人生をもっと楽しみたい人に対して酷い仕打ちでしょ!とかなりの憤りを感じているからです。
甲子園はできたのでは?遠足だって運動会だって中止する必要なんてないのでは?東京の人は地方に来るなというのはただの差別でしょ、マスクすることを人に強制するのもどうかしてる、非常事態宣言なんて日本で出す必要性はあったのか、少なくとも5/6以降の非常事態の延期は必要なかったのではないか?経済をここまで壊さなくてもよかったのではないか?経済活動と人の命を天秤にかけるような議論を見かけますが経済活動も人の命を育むものであり経済活動を重視するのがダメだという意見は間違っています。
数字を見る限り、この新型コロナは感染力も弱く毒性も弱いということになるのではないでしょうか。今現在問題なのはむしろ、人間の、というか日本人の気持ちの部分だと私は思っています。同調圧力というものがこれほどまでに強く働いて継続してしまうとは…。どうすればいいものか1人で悩んでもしょうがないと言えばしょうがないのですが。