フード対応型給湯器の排気について

東南アジアのロックダウンの影響で給湯器が品薄となってからずっとこの状態が続いています。

発注しても納期回答がないのでかなり皆さんも困っていると思います。

相変わらずウォシュレットなど電子部品が絡む機器の生産遅延が続いており建築業界だけでなく自動車の納車も遅れるなどものづくりに関わる業界はやや混乱しています。

今回は給湯器、その中でも室内設置型でダクトで排気する方式のものについてちょっと説明してみます。

店舗工事に関わる方は特に何年か前にパーパスから発売されたフード対応型給湯器の存在をご存知かと思います。

必要風量の計算の仕方

フード対応型給湯器の風量の計算についてですが、メーカーの据付説明書などに説明がありますのでその内容にしたがって風量を決定します。

たまに火気使用機器に必要な風量計算V=30KQで計算している設計図を見かけますが(火気使用する室の換気量計算詳細は厨房の換気量計算についてを参照してください)工事説明書を見ると基本は決められた面風速を確保する考え方です。

火気使用の計算で考える風量よりもかなり少ない風量となります。

フードの面積によって必要な面風速が異なります。

1台設置の場合必要なのが下記の面風速です、パーパスの設置工事説明書から抜粋したものが下の表です。

フードの最小サイズは150φです。

この場合に必要になる風量を計算してみます。


まず断面積について

0.075×0.075×3.14 = 0.017665〔m2

です。

表を見ると断面積0.018からしかないのですが四捨五入で0.018ということで考えます。

表を確認するとすると必要な風速は2.0〜6.0m/sですから最小値の2.0m/sで計算します。

0.018[m2]×2[m/s]×3600[s/h]=129.6[m3/h]


必要最低限の風量は129.6m3/hとなることがわかります。

しかし実際の現場で150Φで施工しているのを見かけたことがない…排気トップの部分が100Φくらいあるので差し込んだ時のクリアランスが小さく、接触してしまいそうで納まりを考える時にキツいからでしょう、おそらく。

私も自分が設計するときは200Φか250Φで図面を描きます。

丸ダクトで立ち下がってくるのが見た目としてよくないと言う場合は300×300×300Hのフードを取り付けるなどで対応します。

200Φの時に必要風量は226m3/h、300×300のときが648m3/hです。

2台並べる場合は風速の条件が変わるようで、下記の表のようになります。

換気とは関係のない話になりますが給湯器本体は不燃仕上げの壁からは45mm離して設置します。

不燃ではないものからは150mm以上離隔を取る必要があります。

給湯器の側面の近くをVPの配管が通ってしまっている場合などは消防検査の時に検査官から、この配管をもっと離してくださいなどの是正工事の指示が入ってしまう時があるので注意が必要です。

風量調整ダンパーの位置

フード対応型の給湯器の排気を吸い込む排気ダクトの系統には必ず風量調整ダンパー(VD)を取付けておいてください。

取付けておかないと風量の調整ができないので。

試運転時にだいたいが吸い込み過ぎの状態になるのでダンパーを絞って調整することになります。

ダンパーの位置については給湯器の真上に縦で設置するのは避けます。

ダンパーについた油などが給湯器本体に落ちて付着し故障の原因になる可能性があるからです。

ダンパーは上の図のように横引きのダクトに設置して天井にはダンパー操作が可能なように点検口を設置しておきます。

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