騒音対策~4~ファンや室外機の騒音値比較と騒音対策の方法

換気用のファンにはさまざまな種類のものがあり、騒音値もそれぞれ異なります。

また室外機も機種や能力によって騒音値が異なります。

どの機種がどれほどの騒音値なのか、またその騒音対策として具体的に考えられることはなにか?考えてみます。

筆者撮影

ファンの種類と騒音値

ファンの種類別で騒音値を調べてみると機種によって騒音値がかなり異なることがわかります。

・シロッコファン  70~75dB(風量、サイズによる)

騒音値は風量、ファンの回転数によって変わりますが筆者の偏見で70~75dBという数値をつけさせていただきました。

70dBの音になってくると正直うるさいです。

例えば、これは実際にあったのですがシロッコファンの設置場所が1Fの裏手の外部設置しかできなかったのですが近隣にワンフロア3世帯くらいのマンションがあり、そのリビングからシロッコファンが見えるくらいの位置なのです。

これは都内ではしばしばあるパターンで、土地代が高いこともあり狭いところに住居も商業施設も密集してしまっている地域があります。

昔からある商店街の周辺はこのようなシチュエーションが多いです。

この場合なにも対策せずにシロッコファンを運転して営業した場合99.9%クレームがきます、70dBというのはそういう音です。

とりあえず対策としてはシロッコファンの前後のダクトに吸音材としてロックウール50mmを巻いてラッキングした気がします、すいません10年前くらいの現場で半分忘れてしまっていますがダクトは屋上まで延長して吹出しだったので影響がありそうな10mくらいの位置まで吸音のロックウール巻いたと思います、屋上までは巻きませんでした。

あとはシロッコファン本体にできる範囲で鉛シートを貼り付けて本体からの騒音も抑えた、と記憶しています。

それでもクレームがくるかと思ってかなりびびっていましたがこなかったですね。

あと一点、シロッコファンの騒音で注意しなければならないのがファンベルトの滑り音です。

新品のときはよいのですが何年か経過するとシロッコファンのモーター側プーリーとケーシング側プーリーが芯ずれしてきます。

するとベルトがプーリーとうまく噛み合わず滑ってしまい摩擦音が発生するのですがその音がものすごくうるさく、一体何の音なのか?とお客様や近隣の方からクレームになることがあります。

雨の日もベルトがすべっている音が激しくなることがあるようです。

この音は聞いたことがある設備屋さんはすぐに、ああ、これベルト滑ってるなとわかるのですが知らない方にとってはいったい何が起きているのか?という騒ぎになるくらいのうっとうしい騒音になりますので注意が必要です。

・ラインファン 60~70dB(サイズによる)

ラインファンは給気用のファンとして室内の天井内に設置することが多いですがかなりうるさいイメージです。

得られる風量に対して比較的ファンの価格が安いので選定されることもありますがこれが天井内に4台とか5台並んでいて一斉に運転すると天井内であっても機械がうなっている音が聞こえてきます。

店内にお客様がまだ入っていない静かな時間帯だと気になる方は気になると思います。

竣工検査などで試運転のときにお客様から「この音は何?」と問われたことがありました…いや、ファンを交換とかの話にまでは発展しなかったもののやはりラインファンは店内設置するにはちょっとうるさいかもなと反省しましたね。

・ストレートシロッコファン 45~55dB(機種による)

騒音値は筆者のイメージの数値です(正確に騒音値を知りたい場合はカタログなどを必ず調べましょう!)。

ストレートシロッコファンは静かなイメージがあります、実際、私の経験上は騒音の問題となったことは過去に一度もありません。

2000m3/h程度の排気量が出るシトレートシロッコファンの中でも大きい方のものを天井露出で設置したときに騒音値を計測してみたら57~60dBくらいの数値でした。

数値はちょっと大きめの騒音でしたが、飲食店で設置した位置は客席から少し離れていたので会話の妨げになるほどでもなく、いまのところはまったく騒音のクレームは出ていません。

また消音タイプのものもあるのでそちらだと大きめの機種でも50dBくらいに抑えられるような数値なので選択肢に入れておくのもよいと思います。

騒音のクレームを避けたい場合はストレートシロッコを選定してみるとある程度の効果があります。

空調室外機の騒音値

・マルチ空調機の室外機 65~70dB(機種による)

マルチの空調機はそもそもが屋上設置などあまり人がいない場所での設置を想定しているためか騒音値は意外と大きいです。

過去、建物の裏手の1F外部設置した現場で近隣の住居が近かったのですが営業開始して室外機が朝から夕方まで運転するようになったらすぐにうるさいとクレームが入ったことがありました。

屋上に設置できそうなスペースがあったのでその後、移設工事を実施しましたが、施工した側の認識も甘いとのことで移設した工事費全てはいただけなかった現場です。

ちょっとした判断ミスが損失につなっがってしまいます。

マルチの室外機は意外とうるさいので1F外部設置する場合は周囲の状況をよく確認してからにしましょう。

これはまずいなと思ったらすぐに設計者や施主様に報告をあげてすぐに相談しましょう。

・店舗・オフィス用空調機の室外機  50~60dB(機種による)

このタイプの室外機は騒音もそこまで大きくありません。

夜間の騒音の規制値が厳しい場合はひっかかる可能性はありますが夜間静音モードがほとんどの機種についているので、設定の変更でクリアするかです。

たまに、内部の部品どうしが振動で微妙に接触しているのかわかりませんがビビリ音がすることがありますがメーカーメンテナンスなどを呼んで相談してみるとよいと思います。

その他いろいろな騒音対策

室外機やファンの周囲に防音壁を設置することにより騒音を減少させる方法があります。

専門業者に依頼して計画を進めるとよいです。

曙工業のHPより 画像クリックでリンクします

防音壁で減衰できる騒音値は20dB程度までが限界と言われていますが20dBも落ちればかなり多くのクレームが解決するはずです。

最後の手段というイメージもありますが選択肢に入れておくとよいです。

マルチの空調室外機の上部に設置して騒音を低減させる部材もあります。

ササクラのカクマルサイレンサーなどですが周波数帯にもよりますが10dB程度は騒音値を抑えられそうです。

カクマルサイレンサー ササクラのHPより 画像クリックでリンクします

あとは仮設になってしまいますがよく現場で見かける防音パネルも意外と騒音低減の効果があります。

防音パネル レンタルのニッケンのHPより 画像クリックでリンクします

発電機など騒音源となるものの周囲に設置しますがこのタイプで10dB減衰の効果があるとのことなので設置してみる価値は十分にあります。

詳細はレンタルのニッケンなどに確認してみてください。

今回は騒音対策のための具体例としていろいろ書いてみました。

参考にしていただければと思います!

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