受水槽の設置基準

今回は受水槽の設置基準について。

管工事施工管理技士の試験などでもよく問われることが多く設備屋さんとしては点検に必要なスペースの距離など基礎的な知識として覚えておきたいところです。

点検スペースや排水口空間について

受水槽の点検スペースについて。

・受水槽上部は1mの点検スペースを確保

天井から梁などが出ていきている場合、その部分のみ0.45mの確保でも問題ありません。

・受水槽側面および下部については0.6mのスペース確保

上部と同様梁などが出てきている場合はその部分は0.45m確保できていれば問題ありません。

・受水槽内部の点検や清掃のために600φ以上の大きさのマンホールを設置すること。

受水槽の設置要領

オーバーフローや下部の水抜き用の配管については直接的に排水管に接続することは禁止されています。

必ず150mm以上の排水口空間を確保して間接排水とします。

これは受水層に万が一、排水管内の汚水が逆流して入り込まないようにするための処置になります。

また、害虫などの侵入を防ぐためにオーバーフロー管の端部には防虫網を設置します。

その他に、受水槽への給水管や揚水管の接続は振動や配管内の重量や変位による荷重が直接受水槽に伝わらないようにフレキシブル管を介して接続します。

また受水槽の底部は吸込みピットに向かって1/100程度の勾配をつけます。

オーバーフロー管や水抜き用の配管は排水口空間を確保して間接排水とします

受水槽が汚染されないように配慮すること

受水槽の上部には排水管を通してはいけないことになっています。

排水管からの漏水により受水槽が汚染される可能性があるからです。

また、厨房の排気ダクトも油分がなどが受水槽に落ちて汚染する可能性があるので通すべきではありません。

また、給水管の吐水口端とオーバーフロー管のあふれ縁との鉛直距離を吐水口空間と呼んでいますが、この吐水口空間の確保も必要です。

受水槽タンク内の水が受水槽の一時側配管へ逆流するのを防ぐためになります。

給水本管への逆流の可能性については水道局からの、そのような可能性がないように施工するよう強く指導が入ります。

今回ほ簡単ですが受水槽の設置基準について書いてみました。

参考にしてください!

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